エイゼンシュテイン・シネクラブ (日本) 世界を代表する映画監督、セルゲイ・エイゼンシュテインの理論と作品を研究しています    

2012年2月 6日(月) 23:33 JST
   

2007年7月例会を開催しました

エイゼンシュテイン・シネクラブ2007年7月例会「エイゼンシュテインの映画術-理論と実践 (6) 色彩のモンタージュ」を7月7日に開催いたしました。

当日は21名の会員・特別会員が参加し、カラー (総天然色) 映画以前の色彩映画の歴史と、エイゼンシュテインの色彩映画に対する理論の展開、そしてエイゼンシュテインの色彩映画論の影響について学び、議論を行いました。

講演の概要は以下のとおりです。

総天然色映画以前にも、白黒フイルムを着色するさまざまな手法が開発され、利用されてきました。

一つ一つのコマに対して、手で色をつけていく手彩色はジョルジュ・メリエスの時代から行われており、その後もさまざまな手法が開発されて、多くの作品が作られたと考えられています。

その後、自然の色をそのまま記録するカラーフイルムが発明され、カラー映画が撮られるようになっていきます。

エイゼンシュテインは、映画の音声に対して垂直のモンタージュで示したと同様に、色彩映画に対しても、映像と色彩とを独立した要素として扱い、その相互作用にて表現を行う色の対位法の理論を展開しました。

その実例として製作されたのが「イワン雷帝 第2部」で、エイゼンシュテインはこの作品において色彩による心象表現を行っています。

この色彩のモンタージュは、黒澤明監督の作品を始め、多くの作品に影響を与えています。

討議では、着色映画の技術、舞台照明と色彩映画論の関係などについて議論を行いました。

短い時間でしたが、色彩のモンタージュについて理解を深めることができた例会でした。

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